誇り高きエースのヘルム_01


まるはし150


誇り高きエースのヘルム_02


誇り高きエースのヘルム
「シンドゥはガス惑星の国境の外周を住処としていた。最初はワシの招待を拒んだが、他のものと同様、ワシと同じ見方をするようになった」――カルス皇帝
ジャルスの目がようやく開いた。大きくて輪郭のはっきりしないシルエットを見つめていた。その巨人が話し始めた。「よく戻ってきた」と、低く轟くような声で言った。ジャルスは素早く瞬きをした。部屋の様子が徐々にはっきり見えてきた。まるで神殿のように輝いていた。巨人が再び声を出した。
「我が子よ、恐れる必要はない。お前が助けてやったのだ。我が帝国へようこそ」。ジャルスの手足に感覚が戻ってきた。拘束されている。そして、この巨人も彼を真上から見下げている。彼はこの死神の顔をじっと見つめた。「恐れるな、我が未来の戦士よ」
ジャルスはゆっくり瞬きをした。他のパイロットはどうした?彼の部隊は?彼らは逃げたのか?
「お前はシンドゥ最後のスターパイロット。そして、ワシの『誇り高きエース』となるのだ」
彼に選択の余地はなかった。