影のクローク_01


まるはし150


影のクローク_02

影のクローク
「誇り高きエースの死をもって、リヴァイアサンは操縦士を失った。代わりを見つけるのに1000年待たなければならないと言うなら、喜んで待とうではないか」――カルス皇帝
ジャルスは神の意志を後にして最後の任務に向かった。仲間の影達をガウルのところに運ぶには大きな船が必要だった。そして。計画の成功を確かなものにするため、十分な内部シールドと耐衝撃パッドを取り付けて挑んだ。
ジャルスは船を巧みに操縦し、攻撃を避けながら進んで、レッドリージョンの間を縫うように飛んでいった。その指がスイッチを入れると、コックピットを取り囲むように並んでいたモニターが突然切り替わった。船倉では影達が待機していた。ジャルスは船の軌道をドミヌスの船がいる方角に設定した。計画はシンプルだった。
「我が親愛なるジャルスよ」と皇帝は言った。「我々はどんな犠牲を払ってでも、影達をドミヌスに届けなければならない。」ジャルスはその意味を理解していた。彼にとってこれは片道しか存在しない旅。だが、それでも問題なかった。ガウルの旅もここで終わらせることができるのであれば。