ラルのシャーシ_01


まるはし150


ラルのシャーシ_02

「カルスはクリプスをロイヤリストに加わるよう招いた。我々は最初は断った。すると、カルスは影を送ってきた」――ラル・カガクリプス・ガン
ラルのクロークはきつく体に巻き付けながら、賑わっている市場を人混みをかき分けながら進んだ。
彼の周りにいるカバル達は、式典会場へ向かおうと押し合い圧し合いしていた。彼の外国の商人であることを気に留める者はいないようだった。それでも、不安で心臓がバクバクしていた。ラルはカルス皇帝から与えられた任務のことを考えた。
「お前はカバルの故郷に送る、ラル。そこで式典が開かれる。ワシの贈り物を届けるのだ。宇宙で最高級のワインと蒸留酒だ」ラルは落胆した。彼が望んでいたのは巨大な獣を倒すことであり、年老いたカバルの貴族を暗殺することではなかった。
「ラルよ、心配するな。ワシはお前に戦士の楽園を約束した。必ずや与えてやるぞ。その贈り物を持っていれば、ワシの昔の友人達に会えるはずだ。彼らとはしばらく口を利いていないが、ワシが忘れていないことを教えたい」