影の紋章_01


まるはし150


影の紋章_02

「カルスはこの大気を浄化できなかった。私の惑星はまだ死滅に向かっている。だが、仕えてさえいれば、希望はある」――ラル・カガクリプス・ガン
ラルは持っていた棒の補助機能を起動させ、モーリの無防備な脇腹に銛を撃ち込んだ。その係が深く突き刺さり、カバルの巨体が大きな叫び声を上げた。痛みで我を忘れたモーリは、銛の突き刺さった鯨が船を引きずるように、ラルを引きずりながら走り出した。
名誉ある執行司祭モーリは、この祝いの日、苦痛のあまり叫び声を上げ、ラルを引きずりながら、カバルの故郷を駆けずり回った。この異様な光景に、誰一人として何が起こったのか、どうすればいいのか分からなかった。
モーリはそのままドミヌス・ガウルの式典まで走り続け、階段を上がってガウルの足元で倒れた。ラルは選択を迫られた。脱出を試みるか。仕事を終わらせるか。
ラルは銛を引き抜くと、それをモーリの首に突き刺した。そして、ヘルメットを脱ぎ、ガウルに笑顔を見せると同時に、ラルは殺された。カルス皇帝は約束通り、戦士の楽園を与えたのだ。