ファルミネイターのラップ_01


まるはし150


ファルミネイターのラップ_02

「ワシとカウンシラー達がこのファルミネイターの拘束アーマーを完成させられる前に、彼女の存在そのものが五感を襲った。彼女は素晴らしかった」――カバルの皇帝、カルス
政治家サウールは逃亡してた。そして、ファルミネイターが後を付けていた。彼は皇帝に対するクーデターにか携わった外交官だった。
ファルミネイターは詳細については知らなかった。彼女にとって、この有機体の社会力学は理解が困難で、彼女自身との関連性も見出せなかった。
サウールは彼女がまだそこにいることを知らなかった。彼女を引き離したと思っていた。だが、船生まれの彼女は二足歩行動物がめったに上を見ないことを知っていた。
彼女は標的の遥か頭上に潜み、アーマーの特定のリミッターを無効にしてアークを自由に流し、空高く舞えるようにした。
下にいる政治家は明るく照らされた道を選択した。その道を左折すると行き止まりだ。そこで彼女は降下した。