ファルミネイターのブーツ


まるはし150


ファルミネイターのブーツ01

「彼女は何者だった? 光の生物か? それともスペクトルの反対側か? カウンシラーは分析を終えられなかった」――カバルの皇帝、カルス
ファルミネイターは、戦いの準備をしている他の影の様子がおかしいことに気がついた。
カルスの執行部隊は複数の種族で構成されていただめ、いつも怒鳴り合いをしていたが、ドミヌス・ガウルを抹殺するという任務を与えられたことによって、一夜にしてその口論が収まった。
カルスはこの兵士達を、賄賂を与えたり、故郷への富や資源を約束することで集めてきた。そして、その誰もがこの任務で命を落とすことを予感していた。レッドリージョンの力がどんどん大きくなっている。それに気がついた時、彼らの心がある意味1つになったのだ。
ファルミネイターには理解できなかった。いや、興味さえもなかった。
カルスが星間コンジットのアークボーンをそっとしてさえいれば、彼女はリヴァイアサンでの仕事を全うし続けるだけだ。皇帝の的を、破壊するだけだ。