
Last Epoch(ラストエポック)は6ヶ月のクローズドアルファを経て4月30日にSteamのアーリーアクセスに登場し、本来のプロローグを追加し、キャンペーンを4章まで拡張した。これは伝統的なハックアンドスラッシュアクションRPGで、世界とストーリーの構造は明らかにクロノトリガーの影響を受けている。プレイヤーはさまざまな時代を飛び回り、世界滅亡の未来を阻止する。
ゲーム序盤は未来の荒廃した時代が舞台だ。そこにはたくさんの茶色と黒の洞窟と廃墟に終わりのない汚れた紫の敵のパレードがある。制限されたつまらない多様な敵はゲーム序盤で失望した。Last Epochは、多くのARPGと同様に、最初の数時間は非常に簡単である。そして、死んでもペナルティはないようだ。Last Epochとディアブロ、Path of Exileの違いが明らかになったのは、スキルシステムを深く掘り下げるようになってからだった。

アルファ版では、primalist(プライマリスト)をプレイした。1982年の映画The Beastmaster(ミラクルマスター/7つの大冒険)から飛び出てきたようなbarbarian(バーバリアン)とdruid(ドルイド)の組み合わせに引き裂かれた。プライマリストのBeastmaster(ビーストマスター)のマスタリーツリーをアンロックすると狼、剣歯虎、熊、巨大なサソリを一度に召喚できる。
ディアブロ2のスキルツリーのように機能する3つのマスタリーツリーがあり、獲得したスキルポイントを使ってステータスを上げ、新しいボーナスを得て、新しいマスタリー特有のスキルをアンロックする。プライマリストを落雷のshaman(シャーマン)かドルイドにすることもできた。巨大なサソリとウルフパックは最初は素晴らしかったが、大量のペットがひしめき合うビルドはすぐに退屈してしまった。

アーリーアクセスでビーストマスターからacolyte(アコライト)に切り替えた。これは基本的にディアブロ2のネクロマンサーだ。プライマリストは数多くの動物を味方にすることができるが、アコライトが使うskeleton guards(スケルトンガード)、mags(マグ)、archers(アーチャー)、gigantic bone golem(巨大なボーンゴーレム)の死者の軍団は持っていない。スキルSacrificeをアンロックするとプレイスタイルは使い捨てられる仲間を召喚し愉快な血みどろの軍団となった。これはミニオンの死亡ごとにシールドが付与される機会を得られるパッシブスキルと見事にマッチした。
アコライトのスキルによってラストエポックのスキルカスタマイズの真価が理解できた。それはPath of Exileの入り組んだアップグレードとディアブロ3のルーンの変形で目覚ましい進化だ。
たくさんのアクティブアビリティを無駄にしたり、無駄で微量のパッシブアップグレードの山をふるいに掛ける代わりに、楽しめる特定のスキルに集中することができる。スケルトンの特性を再考し始めると数秒ごとに喜々として犠牲にしていることに気がついた。さまざまなスキルを試し、楽しいコンボを発見することがプレイの中心になる。

クラフトシステムもアクションRPGのためにいくつか巧妙なことをやっている。これらは全てランダム戦利品ドロップについてのものだが、ラストエポックのクラフトは特定のアイテムの特性と改良を探す手間を軽減させる。
クラフトはインベントリから直接行うことができ、一度クラフトメニューに追加されると、材料はインベントリスペースを占有しない。(とは言え、なぜ最初の段階でクラフトメニューに追加されないのかは不明だ。)クラフトはマナやミニオンのダメージが増加するようなアイテムに新しい効果を加えることができる。そして特定のcrafting shards(クラフトシャード)はアイテムの既存のステータスを強化することもできる。しかし、クラフトに伴う小さなリスクもある。アイテムをエンチャントするほど、それが破砕されるリスクが高くなる。(破砕から保護する特別なグリフもある。)
クラフト材料は豊富で、見つけたアイテムを絶えず微調整し強化した。素晴らしいアイテムを見つけることは楽しい(ユニークなアイテムは強化することができない。)が、クラフトで装備を満足いくレベルでコントロールできる数少ないアクションRPGだ。

基礎となるスキルとクラフトシステムは十分に堪能したが、ラストエポックは荒削りだ。グラフィックは2006年のタイタンクエストと2013年のPath of Exileの中間に作られたゲームのように見えるが、レトロな魅力はない。特に廃墟の時代は細部はなく、色彩も抑えられている。UIも同様に大きな改良が必要だろう。スキルポイントを設定するまでスキルがどのように向上するのか判断する方法がなく、アイテムを比較するにはShift、Ctrl、Altを押し続ける必要がある。たくさんの音声の途切れとフレームレートの低下に悩まされた。そして、ゲームを終了しようとすると頻繁にロックされた。
ラストエポックは少なくともひとつの輝きがある。音楽はとても素晴らしい。通常ARPGはバックグラウンドでお気に入りの音楽を聴いたり、動画を聞きながらプレイするのに最適だが、ラストエポックの感動的なオーケストラを聞いていたいと思った。
ディアブロ3、Path of Exile、Grim Dawnはこのジャンルで長く生き残っている。タイタンクエストもアニバーサリーエディションで復活した。現在、ラストエポックは同ジャンルで一線を画す際だったものはない。特にアーリーアクセスの今はシングルプレイヤーのみのため、その巧妙なスキルシステムでも他の欠点を補うことができない。2020年春の正式版リリースまで、長いアーリーアクセス期間がより強力なゲームの候補になることを願っている。
記事:稲森
source:pcgamer、steampowered、lastepochgame
コメント
コメント一覧 (6)
まるはしでこんな読む記事があるとは驚いた。
オートマトンやEAAみたいだw
まるはし
が
しました
まるはし
が
しました
見てるよwいや翻訳の部分も含めて力作だなあって話。
米3
そうねw他に思いつかなくって。
ただオートマトンもイシゲン抜けて記事落ちたしね。
ディビジョン2で久々に丸橋見るようになったけど大分変わったねここも。
まるはし
が
しました
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