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ビデオゲームが、人の考えや行動にどのように影響するのか、ゲーム業界の黎明期から議論されてきた。多くの人は、過酷な現実から逃れるためのものと考えているようだ。また、暴力的なビデオゲームは心を壊し暴力的な行動を引き起こすと主張する人もいる。

今、ビデオゲームが若者の心とソーシャルスキルにどのように影響するのか関心が高まっている。何人かの研究者は、コミュニケーションスキルを向上させるための動機付けのツールとしてゲームを活用する方法を見いだした。ビデオゲームの言語学習ツール研究の第一人者である言語学者ジェームス・ポール・ジー教授は、特定のジャンルで新しい言語を学ぶために役立つ可能性があることを示唆している。

ジー教授の定義では、特別なニーズを持つ人々や、人前で失敗することを恐れることで教室で新しい言語を学ぶことに気恥ずかしさを持っている多くの人々が「落ちこぼれの恐れがある」言語学習者のカテゴリーに分類される。ジー教授の理論は、ビデオゲームが「落ちこぼれの恐れがある」言語学習者にとって、自分だけの学習プロセスをどのように提供できるかを中心に展開されている。

世界中のプレイヤーをホストするMMOゲームは、言語を学ぶ上で失敗することの気恥ずかしさを排除する安全なプラットフォームになる。通常、MMOはリアルタイムにお互いにコミュニケーションすることを要求される。特にトロール(ネタプレイや荒しのこと)がある場合、ゲームで良い結果を出したい場合、他の言語を話すプレイヤーとの関わりに怖じ気づくかもしれないが、自分の快適ゾーンから抜けだし、他プレイヤーとの交流を余儀なくされる。

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シェフィールド・ハラム大学のIan Glover教授が行った調査では、ゲームでレベルアップしたいという欲求から、プレイヤーは新しい言語を学ぶために強力なやる気を引き起こすツールとして役立つことが発見された。

言語教室で、World of Warcraftを言語を習得するための教材として教科書に使われる可能性は低いが、アメリカ合衆国教育省は以前、ビデオゲームを教育ツールとして使用することを支持していた。しかし、上記の理論は理にかなってはいるが、教育機関や保護者に、ビデオゲームが言語教育に役立つと説得するには更なる研究が必要だろう。


記事:稲森
情報:gamerant