Naughty Dog_01


COGconnectedのレポートによると12人以上のノーティードッグの元従業員たちのスタジオでの就労条件やクランチ開発について話し合いが行われていると言う。クランチとはプロジェクトの納期に間に合わせるため残業などを強いられるような状況をさす。バイオウェアのAnthemなどにより、ビデオゲーム業界のクランチと就労条件の問題が浮き彫りにされた。



ノーティードッグではクランチは必須ではないと言うが、同僚からのプレッシャーのため、残業せざるを得ない状況だと言う。

「ノーティードッグの場合、白黒と言うかグレーだ。会社からクランチは強制されないが同僚からのプレッシャーが大きい。特に優秀で才能溢れる献身的な人がチームとして一緒にプロジェクトに取り組んでいる場合、上司や同僚からのプレッシャーを感じる。」

「彼らは何時間働けとは言わない。しかし、仕事は不可能な量が割り振られる。目標を達成しなければクビになるため選択肢はないだろう。」

「何ヶ月も続くクランチの間、週あたり平均60~80時間働いた。ラストオブアスの開発の最後の週は100時間以上かかったことを覚えている。」

また、アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝の開発は特に酷い状況だった。契約社員のQAテスターは残業が必須だった。

「私たちの通常、週6日午前10時から午後10時までで、選択肢はなかった。時々深夜1時まで働いた。アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝の最後は週7日働いた。午前10時に仕事に来て翌日午前10時までの24時間シフトも行った。8~9ヶ月間、仕事以外の時間はなかった。」

「週に1回、開発者が参加できるヨガセッションが行われた。同僚がQAもヨガに参加できるか聞いたが上司からはできないと言われた。私たちは会社の一員ではないと感じた。私たちはノーティードッグに住んでいたし、一週間両親に会えないこともあったのに。本当に疲れ切っていた。」

ノーティードッグを初めとする多くのゲーム業界のスタッフは不健全な職場環境に苦しんでいるが、課題はフルタイムのスタッフよりも契約社員の就労条件がもっと悪いことだ。多くの場合、契約社員は業界に不慣れで、経営陣は彼らを利用し、現実的ではない仕事量に応えられなければクビにされる。彼らは消耗品として見られている。これらと同じ問題はモータルコンバット11のチーム ネザーレルム・スタジオズでも発生した。


記事:稲森
参照元:playstationlifestyledualshockers