エリス・モーンはサバスンなのか?


Destiny2: 影の砦で重要な役割を担うエリス・モーンがサバスンではないかと言う噂が浮上している。これについて動画にまとめたのでまずは見て頂きたい。



Destiny2のIMDb(インターネット・ムービー・データベース)が更新された。IMDbとはWikipediaのようにユーザーが更新することができる映画などのデータベースで映画のスタッフやキャストの情報を見ることができるウェブサービスだ。これにはゲームの情報もありDestiny2のページも存在する。

IMDb

エリス・モーンを演じるモルラ・ゴロンドーナの役名は「Savathûn / Eris Morn- Shadowkeep DLC (voice)」となっており、サバスンとエリス・モーンを演じることがわかる。ひとつ注意したいのはIMDbはユーザーが編集することができるので、公式な情報ではなくいたずらである可能性もある。また、仮にモルラ・ゴロンドーナがサバスンを演じるとしてもエリス・モーンとは別に演じる可能性もあるので同一人物として登場するとは限らない。

サバスンは影の砦リリース以降、ゲーム内でも頻繁に名前が登場するようになった。今までは伝承などに登場することが多く、今のところ実際にゲームには登場していない。知らない人のために解説をしておくと、サバスンはハイヴの始祖とも言えるハイヴ神三姉妹の次女で魔女の女王サバスンと呼ばれる。ハイヴの神と呼ばれたDestiny1の邪神オリックスの妹に当たり、幼名はサソナと言い、まだ女性だったオリックス(アウラッシュ)、シヴ・アラス(シイ・ロ)と共に虫の神と契約することで不死の力を手に入れた。オリックスの死後、更なる力を得るためアウォークンの故郷「傍流の地」を探している。そのため、夢見る都市の呪いにも間接的に関わっている。ハイヴ神三姉妹については以前もう少し詳しく解説しているので以下の記事を参照して欲しい。



以前、海外版 影の砦のコレクターズエディションの特典「ハイヴのクリプトグリフ」の暗号が解かれたことによって解禁された5つの伝承を紹介した。



この伝承は「Hearts」、「Endure」、「Dust」、「Hope」、「Poison」の5つで、オリックスの死や、悪意の手らしき武器のこと、オリックスの復活を示唆するような内容となっている。Poisonには以下の一節があり、エリス・モーンの裏切りを示唆している。

暗殺者たちをナイフとして操り彼を殺したあの女は、かつては空を縄張りとする虚言者だった。だが彼女はオリックスの子である我々の仲間となった。

この一節にある彼とはオリックスのことであり、オリックスを殺した暗殺者とはガーディアンのことである。ガーディアンにオリックスを倒すように命じたのはエリス・モーンであり、この伝承が真実であればエリスはオリックスの子であるオリックス勢力のハイヴの仲間になったことになる。

以前も記事に書いたが、エリスが裏切り者であると言うのは影の砦の物語やクロタに惨殺された仲間たちの思い出をたどる一連のハント「記憶」からあり得ないように思える。

しかし、死者の祭りの解禁と共に公開されたシネマティックムービーはその印象を覆す内容となっている。

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ピラミッドやレイド「救済の庭園」にある全身をマントのようなもので覆った謎の像の前にひとり立つエリス。場所は不明だが、エリスが登場する場面の背景から三角形の建物の内部にいるように見えることから、ここもピラミッド内部である可能性はある。

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像の台座に触れると暗黒エネルギーのようなものが腕を伝って水晶を覆った。一瞬戸惑った表情を見せると水晶は元通りになった。

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再び台座に触れると先ほどよりも強烈に暗黒エネルギーが充満しているようで、手元は隠れていて見えないが水晶は暗黒に覆われたように見える。

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そして口角を少し上げ、不敵な笑みを浮かべたところでムービーは終了する。

ピラミッドの調査で像に触れたことで暗黒に魅入られてしまったのか、もともと暗黒に魅入られていて像のところにやってきたのかは不明だが、明らかに暗黒に支配されているように思える。

TDBStrike

ここで像についてもう少し触れておこう。この像は前述した通り、ピラミッド内部やレイド「救済の庭園」に存在する。エリスが触れた像はこの2つの像より遥かに大きく、この像が置かれている施設は重要な拠点のようだ。この像は顔は不明だが、胸があることから女性だと思われる。この像はサバスンかとも考えたが、ピラミッド内部やベックスが崇拝していることから考えにくいだろう。また、ハイヴには基本的に人間の女性のような胸はない。例外的にオムニガルは胸を覆う外殻があるが、他のウィザードには胸がないのでデザイン的なものだろう。

像が設置されている場所や形状から考えると実体があるのかは不明だが暗黒自身とも考えられる。ここで少しトリビア的な話をするのであれば、トラベラーはもともと女性として描かれていた。

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トラベラー_02

これはDestiny1の一番最初に人類とトラベラーとの遭遇を描いたお馴染みのシーンの初期段階の絵コンテになるのだが丸い球体の代わりに女性が描かれている。当初Bungieはトラベラーを女神の姿として描こうとしていたようだ。これはトラベラーの実体と言うわけではなく、人類が親しみやすいように人間の姿をしているだけだと思うが、暗黒を象徴する像が人間のような姿をしていることから人類を取り込もうとしているようにも考えられる。

最後に、ブラックガーデンについても触れておこう。ベックスにはいくつか種類があり、現在Destiny2に登場するベックスは全身を苔に覆われたソル・ディバイシブと、白と金の外殻を持ったプレカーサーの2つの種族が登場している。

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プレカーサーは近未来的な外殻をしているが、この外殻は人類の歴史より遙か昔に作られたものでベックスの祖先とも考えられている。プレカーサーは11月20日午前2時から実装される「ベックスの猛威: 最後の攻撃」に登場するアンダイイング・マインドを作ったとも言われている。プレカーサーはカバル戦争後、水星の無限の森に登場する。

アンダイイング・マインド

アンダイイング・マインドはソル・ディバイシブであり、ソル・ディバイシブは宗教的な行動パターンを持っており、Destiny1に登場するブラックハートを崇拝していた過去があることから、Destiny2では崇拝対象を謎の像にしたようだ。このことから、「ベックスの猛威: 最後の攻撃」でも謎の像が関係してくる可能性もあるだろう。



また、プレカーサーがアンダイイング・マインドを作ったのであれば、時節、過去完了のデザインコンセプトでもあるので、この武器にあるギミックが「ベックスの猛威: 最後の攻撃」に関連してくるかもしれない。


記事:稲森/神谷