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ここ数日、ゲーム業界でセクハラの告発が相次いでいる。ゲーム業界に携わる女性が同僚から受けたセクハラやハラスメントをSNS上に投稿し大きな問題となっている。

6月17日以降にTwitter上で行われた告発についてまとめたものをMediumは「ゲームライブストリーミング業界におけるハラスメント、嫌がらせ、脅迫のサバイバーストーリー」と言うタイトルで投稿した。これらは主にストリーマーやコンテンツクリエーターから受けたセクシャルハラスメントを収集したもので、60名以上の男性ストリーマーやコンテンツクリエーターの名が掲載されている。



告発の中にはDestinyのストリーマーSayNoToRageの名もあり、複数の女性からセクハラ被害の告発を受け謝罪動画を投稿した。これに対しDestinyの開発BungieのPRディレクターのVanessa Vanasin氏はセクハラ被害を受けた女性は告発することで彼女たちが負った傷は癒やされることはなく、告発することは勇気ある行動であると語った。また、SayNoToRageは過去にBungieのパートナーとしてDestiny2を配信していたこともあり、コミュニティマネージャーのCozmoはLono(SayNoToRageのこと)と長いこと仕事をしていない、二度と仕事を依頼することはないだろうと語った。


ストリーマーのActaBunniFooFooやBlessRNGもセクハラ被害の告発を受け謝罪文を投稿した。特にストリーミングコミュニティでは大量のセクハラ被害の告発があり「#TwitchBlackout」のハッシュタグでTwitchをボイコットするように呼びかけが起こっている。これは6月24日にTwitchでの配信や配信の視聴をしないように呼びかけるものだ。

また、ストリーマーに限らず、Ubisoftの従業員も複数の女性からセクハラやハラスメントの被害を告発されており、UbisoftはPC Gamerに対してセクハラやハラスメントの告発を真剣に受け止めこれらの告発を詳しく調査していると回答している。また、RPGの有名ライターのChris Avellone氏も複数の女性からセクハラ被害を告発されておりTechlandはDying Light 2の契約解除を発表した。

これらの被害に対してなぜ何年も被害を告発しなかったのかと言った反対意見も見受けられる。しかし、有名配信者や有名な業界人への告発は、報復や業界のブラックリストへの掲載、告発しても信じて貰えないなど様々な問題がある。特にセクハラやハラスメントを告発された男性は例外なく業界の有名人であり権力があり、告発から身を守るための信者を有しており、BungieのVanessa Vanasin氏が語ったように告発には勇気が必要なことだ。これらの悪習を変えるためにも業界自体がハラスメントを根絶するために行動を起こしていくことが必要だろう。


記事:稲森
情報:pcgamer