destiny-2-legendary-armor-sunsetting


Destiny2にはレベルのようなパワーと言うものが存在し、装備のパワーを上げないと推奨パワーの高い高難易度コンテンツで使用することができないが、融合システムと言うものがあり、どんな装備でも高いパワーの装備と融合することで上限なく使うことができた。もともと、Destiny1の最初期には融合システムはなく、シーズンをまたいで強力な装備を使いたいと言うユーザーの要望に応えて導入したシステムだ。これによってDestinyはルーターシューターの醍醐味とも言える"掘り"の要素を失ったと言える。

更にエキゾチックと言う最高レアリティの装備も"難民"が生まれないように、持っていないエキゾチックが必ずドロップする運命のエングラムも導入し(現在、名称はエキゾチックエングラムに変更され機能はそのまま引き継いだ)、クエストを達成することで必ずエキゾチックがもらえるエキゾチッククエストも導入し、ルーターシューターの"ルート"部分を失っていく。

そんな掘りの要素を失ったDestiny2だが、4年目に向けて装備に最大パワーを設定した。各装備には1年間の最大パワーが設定され、1年経つとそのシーズンの最大パワーまで融合ができなくなる。これは肥大化するDestiny2の世界のバランスを保つため、武器のバランス調整をしやすく、新しい武器を使って貰うために導入される。

Destiny2には他のルーターシューターやハクスラなどと違って強力過ぎる武器はあまり存在しない。エキゾチックや今は廃止された最高峰の武器には強力過ぎるユニークなパークが導入されることもあったが、一般的なレジェンダリー武器はPvEとPvPの使用感が同じになるように抑え気味に調整されている。Destiny2の武器にはパークと言うものが存在し僅かに性能が変わってくる。例えば射程距離を伸ばしたり、リロード速度を早くしたり、命中精度を高めたりと、その武器の性能を僅かに上げることができる。そのため、武器によって必須パークと言うものは存在するが、PvEプレイヤーは最低限の必須パークを備えた武器を掘るだけで満足することが多いだろう。しかし、PvPプレイヤーはその僅かな武器の性能の差で違いが出るため飽くなき探究心を持って武器掘りをするプレイヤーが多いだろう。

そんな愛着のある武器や防具に最大パワーが設定されたためコミュニティからは不満の声が上がっている。武器に関してはバランス調整の問題などあるため理解している人も多いが問題は防具だ。

Bungieのバランス調整をしやすくするためと言う理屈が通らない。防具はアーマー2.0で改造パーツと言うものが導入され、防具のエネルギーを上げることで改造パーツを装着する数を増やすことができる成長要素を取り入れた。Destiny2の武器と防具には成長要素があり、武器は最大限まで成長させると光のオーブと言うスーパーエネルギーを溜めることができるオーブを生み、防具は改造パーツの装着数が増えるだけでなくステータスも向上させる。これをマスターワーク化と言うのだが武器と防具とではマスターワーク化する労力が異なる。武器は容易に入手できる強化のコアやレジェンダリーのかけらなどでマスターワーク化し、防具は入手方法が限られている強化プリズムやアセンダントの破片を使用しなくてはならない。

一部位マスターワーク化する分にはそれほど大変ではないが、Destiny2の防具は5部位あり、全てをマスターワーク化し、更にコンテンツに合わせた防具も全てマスターワーク化するためには相当なプレイ時間を必要とする。

そのため、4年目になって今まで強化した防具が使い物にならなくなることに対して不満を持っているユーザーは少なくない。特にPvPプレイヤーは最近までマスターワーク化する材料を入手するために、気乗りのしないナイトフォール「試練」を何十回、何百回と回していた。それだけ苦労してマスターワーク化した装備が使えなれば不満も出るだろう。これに対してコミュニティマネージャーのCozomo23は特に防具に対するフィードバックは多く、最大パワーについては開発チームでフィードバックを共有し、何か進展があれば報告すると語っている。

最大パワーを導入することはルーターシューターとしては必要なことだと思うが、現在の防具の強化に必要な時間を考えると何かしらの対策は必要だろう。


記事:稲森
情報:gamerant