ゴーストオブツシマ_01



話題の「ゴーストオブツシマ」をクリアしたので感想を書いていきたいと思います。ゴーストオブツシマはモンゴル軍に侵略された対馬を奪還すべく、武士の誉れを捨て冥府から蘇った冥人(くろうど)となった境井仁としてプレイするオープンワールドアクションアドベンチャーです。

ゴーストオブツシマ_02

ゴーストオブツシマの醍醐味は武士となっての戦いだと思います。日本刀の切れ味を再現しているため、まともに攻撃を受けると大ダメージを負ってしまい簡単に死んでしまいます。そのため、敵の攻撃を受け流したり、かわしたりすることが重要で一介の兵士との戦いでも緊張感があります。最初の内は体力も気力も少なく戦闘で心許ないですが、だんだんと技を覚え、兵具も強化されていくので成長の楽しさもあります。

私は難易度普通でほぼストーリーのみだけをプレイしてクリアしましたが、難易度もちょうどよく自分の成長に合わせて敵のバリエーションも増え最後まで歯ごたえのあるゲームプレイでした。クリアまでは15~16時間ほどでしたが短く感じず濃厚なゲームプレイでした。

テムゲ

物語中盤以降は要所要所にボス戦のようなものが用意されておりボスとの一騎打ちのようなものがあります。最初のボス戦テムゲは弱いですが、このボスたちも後半になるにつれて強くなりやり応えがあります。(本当の最初のボス戦は負けイベントのコトゥーン・ハーンですが、それからしばらくボス戦がなかったのでテムゲが最初のボス戦のイメージが強いです。)ただ、やり込み要素として各地にボス戦のできる「勝負」が用意されていますが、メインストーリーのボス戦はもう少し多くてもよかった気がします。

冥人

鉤縄

剣戟の他に忍者モードと言うべき冥人としてのプレイもゴーストオブツシマの魅力です。敵に見つからないように闇に潜みながら闇討ちをしたり、鈴を使って敵の気を逸らしたり、正々堂々と戦っていると見せかけてくないを敵に投げつけたりと卑怯な戦い方もできます。この冥人の暗具も多彩で毒矢から鉤縄などもあります。

ただ、冥人としてのプレイでは少しおかしな部分もありました。例えば遠く離れた敵を頭上から闇討ちすると落下中に水平移動したり、登れない岩場に着地すると滑るように移動したり、武士スタイルから戦闘中に冥人スタイルに変更すると敵の挙動がおかしくなることもありました。

物語

普段、時代劇を見ることはないですがストーリーもよかったです。単純にモンゴル軍を倒すだけの物語だと思っていましたが、モンゴル軍に対抗するために武士としての誉れを捨てる仁の決意や葛藤、最後まで武士の誉れを貫こうとする志村と息子同然に育ててきた仁への思い、なんとなく気になる仁とゆなの関係などすべてに哀愁を感じました。ラストオブアス2ほどではないですが、クリアしても何となくもやもやとしたものが残る感じでした。この時代の人たちはなんて窮屈な生き方をしているのだろうと思いましたが、それが武士としての生き方であり時代劇の魅力なのかもしれません。



記事:神谷